世界史の中の長崎開港
11月 18, 2011 10:52 am 歴史, トピックス, 図書目録
| 書籍タイトル |
世界史の中の長崎開港 |
| サブタイトル | 交易と世界宗教から日本史を見直す |
| 著者・編者・訳者 | 安野眞幸 |
| 出版社 | 言視舎 |
| 発行年月日 | 2011年12月20日 |
| 価格 | 2310円 |
| ISBNコード | ISBN978-4-905369-20-2 |
| 版型 | 四六判上製 |
| 頁数 | ページ |
『バテレン追放令』でサントリー学芸賞を受賞した著者が中世~近世の港市・長崎を中心とした交易世界を鮮やかに描き出す意欲的論考。
「バテレン追放令」でサントリー学芸賞を受賞した著者が、中世~近世の港市・長崎を中心とした交易世界を鮮やかに描き出す。
日本史では馴染みの薄いイスラーム世界を含めた「世界史」的視野に立ち、日本社会の歴史的な構造を捉えなおし、さらにはイスラム教、キリスト教、仏教(禅宗)の比較宗教論を含む意欲的論考。
本書で追究されるテーマ⇒なぜ中世日本は「冊封体制」の外に立てたのか、なぜ近世長崎では「唐人」は日本人と雑居していたのか、なぜイエズス会が南蛮貿易に関与したのか、なぜ宗教者・禅僧が貿易を担当できたのか。また、「世界」を席捲したイスラーム商人たちはなぜ日本に及ばなかったのか、ザビエルらはイスラームの東限をなぜ突破できたのか……その背景には、「肉の蘇り」を言うイスラム教に対し、「霊魂不滅」を信奉する日本とヨーロッパキリスト教に共通する精神的な土壌があった。
| 著者紹介 | 1940年生まれ。東京大学文学部卒。弘前大学名誉教授。 著書:『下人論』(日本エディタースクール出版部 1987年)。『バテレン追放令』(同 1989年、サントリー学芸賞受賞)。『港市論』(同 1992年)。『楽市論』(法政大学出版局 2009年) |
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担当編集部より
サブタイトルに「交易と世界宗教から日本史を見直す」とあるように、本書の構想は雄大です。
日本ではなじみの薄いイスラーム世界を含めた「世界史的」視野に立ち、日本社会の歴史的構造、とりわけ日本の国際関係のあり方を具体的に捉えなおします。そして、多くの「なぜ」に理論的かつ実証的に応えていきます。
たとえば、
・「世界」を席捲したイスラーム商人たちはなぜ日本に及ばなかったのか?
・ザビエルらはイスラームの東限をなぜ突破できたのか?
といった「なぜ」です。
著者は、その背景には、「肉の蘇り」を言うイスラーム教に対し、「霊魂不滅」を信奉する日本とヨーロッパキリスト教に共通する精神的な土壌があった、とするわけですが、日本人の宗教受容をめぐってイスラーム教、キリスト教、仏教(禅宗)の比較宗教論までが展開されています。
また「中国」との関係でいえば、なぜ中世日本は「冊封体制」の外に立てたのか? なぜ近世長崎では「唐人」は日本人と雑居していたのか? といった問題を解いていきます。さらに宗教と交易というテーマでは、なぜ宗教者・禅僧が貿易を担当できたのか? なぜイエズス会が南蛮貿易に関与したのか? という問題が論じられます。そうした問題意識の中で、「長崎」も取り上げられていきます。
まさにローカルでありながらグローバルな問題、また今日の日本の国際関係にも通ずるような問題を多数含む読み応え十分な1冊になっております。
